中学地理 世界の気候帯と雨温図についてわかりやすく解説

勉強法

中学地理の気候帯と雨温図

この記事では、気候帯と雨温図の見分け方を解説していきます。

まず、基本的な気候帯です。全部で11種類あることを確認しましょう。

そして、11種類の内で高山気候を除いて、それぞれに傾向があります。

基本的なところでは、赤道に近いほど熱く、離れるほど寒いということです。

そして、赤道に近いほど気温差は小さく、離れるほど気温差は大きくなることも合わせて理解しましょう。

ちなみにですが、北半球と南半球では季節が逆になります。北半球が夏の時には南半球は冬になります。南半球の方が陸地が少ないこともあり、冷帯は存在しない。ということも覚えておきましょう。

さて、ここからは実際の雨温図の見分け方のコツです。

1つ「気温0度のラインに線を引く」です。

こうすることで気温の折れ線グラフが見えやすくなります。

いつでも0度の場所が図の真ん中に来るとは限りませんし、横並びに雨温図があっても0度のラインが異なる場合も珍しくありません。

基本的な動きとして、問題を見るときに必ずしましょう。

0度を下回っていれば、冷帯寒帯かのどちらかになります。

0度よりも上に大きく越えていれば、冷帯です。

0度よりも上に少し越えている程度であれば、寒帯のツンドラ気候です。

0度を全く越えないようであれば、寒帯の氷雪気候です。

この例であれば、0度を大きく超えているので、冷帯であることが分かります。

2つ目は、「気温の山を見分けよう」です。

北半球の都市であれば、山型。南半球の都市であれば、谷型に気温の折れ線グラフが変化します。

雨温図の問題は地図の都市の場所と連動して出されることが多いです。

都市の気候帯が分からなくても、北半球と南半球か分かれば問題を解けることもあります。

3つ目は、「年間の降水量を確認する」です。

ほとんどなければ、乾燥帯の砂漠気候か寒帯の氷雪気候です。

気温が高ければ、砂漠気候で、気温が0度を下回っていれば氷雪気候です。

降水量での判断は落とすことができないので、確実に理解しておいてください。

4つ目は「赤道に近いほど年間の気温差が小さい」です。

これは冒頭にも伝えましたが、もう少し詳しい話をしていきます。

気温差が小さい=気温の折れ線グラフが横一線に近い形になる。と理解してください。

気温の折れ線グラフが横一線になる=熱帯です。

中学で習う高山気候は南米のアンデス山脈のラパスに代表されるように、緯度でいえば赤道に近い都市を扱うことが多いです。

その場合は折れ線が横一線でありながらも、気温が10度前後で低いので、注意してください。

横一線で気温が30度近くで高くて、雨が多い=熱帯の熱帯雨林気候

気温は高いが、雨が降る時期と降らない時期につまり雨季と乾季に分かれる=熱帯のサバナ気候

気温は10度前後で雨も少ない=高山気候

と3パターンになりますので、覚えておきましょう。

5つ目は「東京は温暖湿潤気候」です。

雨温図の基本は東京です。東京の雨温図は形そのまま覚えておきましょう。

特徴としては年間通して0度を下回らず、夏場に雨が多いということです。

普段の日本での生活を思い出してもらうと分かりやすいです。夏場の6月は梅雨、9月や10月は台風シーズンになりますよね?自分の生活を思い出してもらうと分かりやすいと思います。

6つ目は「地中海性気候は夏が乾燥」です。

温帯は気温の折れ線グラフでは判断が難しいので、降水量をチェックしましょう。

夏場の降水量で判断できます。

夏に雨が多い=温暖湿潤気候。東京がそうですね。

夏に雨が少ない=地中海性気候

年間通して一定の降水量=西岸海洋性気候

地中海性気候はヨーロッパの南部やアフリカの南などが多く、西岸海洋性気候はヨーロッパの西部やアメリカ大陸の西部やニュージーランドなど、大きな海洋の近くに位置しています。

とにかく気温で見分けがつかない場合にしっかり降水量を抑えましょう。

7つ目は「サバナとステップはややこしい」です。

気候帯近いので、落ち着いて見分けられるようにしましょう。

サバナは熱帯なので、ステップより赤道に近いので気温の折れ線グラフは横一線に近い形になります。

ステップの特徴としては、草原です。大木が育つほどの雨が降らないということで、降水量は年間を通して、低い傾向にあります。

8つ目は「高山気候は場所も覚える」です。

4つ目で少し話をしましたが、中学地理で出る高山気候はほとんどが南米アンデス山脈エリアです。難しい問題であってもヒマラヤ山脈付近なので、場所を覚えておきましょう。

高山気候は気温差が小さいですが、気温が低いことと、高山は雲ができにくいことも合わせて覚えておきましょう。

まとめです。

「気温0度のラインに線を引く」

「気温の山を見分けよう」

「年間の降水量を確認する」

「赤道に近いほど年間の気温差が小さい」

「東京は温暖湿潤気候」

「地中海性気候は夏が乾燥」

「サバナとステップはややこしい」

「高山気候は場所も覚える」

しっかり確認しましょう。

 

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