「寒いから布団から出たくない…」「今日、仕事に行きたくないな」朝、目が覚めた瞬間にこんなネガティブな感情が湧き上がってくるのは、きっと私だけではないはずです。どんよりとした気分で一日をスタートすると、なぜかすべてがうまくいかないように感じてしまいますよね。
実は、脳科学や心理学の専門家は口を揃えて言います。「朝の過ごし方こそが、その日一日の、そしてあなたの人生の質を決定づける」**と。朝をどう活かすかで、その日の生産性、ひいては人生の充実度が大きく変わってくるのです。
でも、安心してください。人生を変えるのに、早起きや厳しい修行は必要ありません。
この記事では、多くの経営者や著名人のメンターを務めるマツダミヒロ氏の著書『朝1分間、30の習慣。』を参考に、たった1分で誰でも今日から始められる、人生を豊かにするためのシンプルな「朝の習慣」を3つご紹介します。大きな決意は不要です。少しズボラな方でも大丈夫。この1分で、あなたの毎日がポジティブに変わることをお約束します。
1. 脳が白紙になる「プラチナタイム」を制する習慣
朝、目が覚めてからの最初の1分間。この時間は、あなたの脳が「情報がゼロ」という空っぽな状態にあり、「プラチナタイム」と呼ばれています。この超貴重な時間に、何をインプットするかで、脳のスタート地点、ひいては一日全体の気分と集中力が決まってしまうのです。
なぜ、目覚めてすぐのスマホチェックが最悪なのか?
多くの人が無意識に目覚めてすぐにやってしまうのが、スマートフォンでのSNSや仕事のメールチェックです。実は、これこそが最悪の習慣。
SNSは他人の悩みや承認欲求、メールは仕事のタスクやプレッシャーといった「外部のネガティブな情報やタスク」を、脳が一番フレッシュな時に一気に入れてしまいます。これでは、脳は自分のタスクではなく他者のタスクにエネルギーを使い、一日中モヤモヤした気分を引きずるのは当然です。
1分でできる実践アクション:その日の「楽しみ」を先にインプット
プラチナタイムにインプットすべきは、「その日の楽しみなこと」です。
たとえ「今日は嫌な会議があるな」と感じても、「でも、その後の美味しいコーヒーを飲む時間が楽しみだ」「新しい趣味の動画を見る時間が楽しみだ」と思えれば、ネガティブな情報を無力化する『心の盾』を朝の1分で作ることができます。
具体的に: 枕元にカレンダーやメモを置き、前日の夜に小さな楽しみを一つ書いておくと、朝起きてすぐに見る習慣がつけやすくなります。
2. 自分だけの「かかりつけ医」になる質問:「今、どんな気持ち?」
私たちは自分の気持ちを理解しているつもりでも、いざ「今、どんな気持ち?」と問われて言葉にしようとすると、案外難しいものです。
この質問を自分に投げかけ、実際に口に出して答えてみることで、今あなたの心の大部分を占めている本当の感情が明らかになります。これは、いわば「自分自身のかかりつけドクターになる」ための自己診断です。
心の声を聞き、最適な計画を立てる
例えば、答えが「なんだかよくわからないけど疲れている」だったとします。その状態を認識できれば、「今日は無理せず、早めに仕事を切り上げて22時には寝よう」といった、その日の自分にとってベストな行動計画を立てることができます。
疲れに気づかずにいつも通り頑張ってしまうと、パフォーマンスが落ちるだけでなく、心と体を壊してしまうことにもなりかねません。
具体的に: 朝の洗顔時や歯磨き中に、鏡に映る自分に優しく「今、どんな気持ち?」と問いかけてみましょう。答えはシンプルで構いません。「ちょっと不安」「ワクワクしている」「疲れている」など、正直な気持ちを把握することが大切です。
3. 最高の1日をデザインする質問:「どんな1日になったら最高?」
朝は1日の中で最もストレスホルモンの値が高くなるため、ネガティブな感情が湧きやすいのは自然なことです。そんなとき、簡単に気持ちを切り替えられる魔法の質問が、「どんな1日になったら最高?」です。
この質問をすると、私たちの脳は「今日の終わりのゴール」を想像し始め、その最高の状態に向かって自動的に動き出します。
脳を動かす3つのデザインポイント
この質問に答える際には、以下の3つのポイントを意識すると、より効果的に1日をデザインできます。
① 感情をゴールにする(Feelings)
何を達成するか、だけでなく、「一日の終わりにどんな気持ちでいたいか」に焦点を当てます。「頑張ったな」「嬉しかったな」「スッキリした」というポジティブな感情をゴールの中心に据えましょう。
② 評価は自分基準で(Outcomes)
他人からの評価(「上司に褒められる」など)ではなく、自分自身が納得できるかどうかを基準にします。「自分なりにやりきった」「良いものができた」と思えれば、それが最高の成果です。他人軸ではなく『自分軸』で考えることで、心の主導権を握り、ポジティブな1日を送ることができます。
③ 自分へのご褒美を設定(Joy)
仕事ややるべきことを終えた後の「自分へのご褒美」を意識的に設定します。「趣味のサークルで汗を流す」「大好きな動画を見る」など、どんなに小さな楽しみでも構いません。この喜びがあることで、困難なことも乗り越えやすくなります。
具体的に: 朝一番にメモ帳の最上段に「今日の最高なゴール」として、この3つのポイントをサッと書き出してみましょう。
まとめ:朝の1分を変えれば、人生が変わる
このように、朝の過ごし方をほんの少し変えるだけで、1日の質は劇的に向上します。
ご紹介した3つの習慣は、あなたの生産性と幸福度を爆上げさせる、シンプルながら強力なツールです。
朝が変われば昼が変わり、昼が変われば夜が変わる。夜が変われば1日、ひいては人生が変わる。
ぜひ明日から、あなたが一番ピンときた習慣を1つ、今日から試してみませんか?
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