文化祭の劇、成功の鍵は「やらないこと」? 生徒を輝かせるための2つのルール

勉強法

文化祭シーズンがやってきましたね!

クラスの出し物といえば、やっぱり劇。セリフを覚えたり、大道具を作ったり、みんなで一つの作品を創り上げる時間って、本当に青春の1ページですよね。

でも、先生としては毎年この時期、心の中でそっと決めている「2つのルール」があります。 それは、一見盛り上がりそうな**「女装」「ダンス」**を、あえて劇から外すこと。

「え、なんで?」と思った人もいるかもしれません。でも、これには生徒たちが本当に輝き、最高の思い出を作るための大切な理由があるんです。

 

1. 笑いを狙うための「安易な女装」はNG

 

「男の子がスカートを履いただけで笑いが起きる」という場面は、確かに盛り上がります。でも、それは本当に劇の面白さでしょうか?

私は、特定の外見や性別を茶化すことで笑いをとる表現は、生徒たちの学びの場である学校の文化祭にはふさわしくないと考えています。多様性が尊重される時代に、性別に関するステレオタイプを面白おかしく扱うことは、誰かを傷つける可能性も否定できません。

もちろん、宝塚や歌舞伎のような、プロの役者が真剣に役を演じる芸術性の高い女装・男装は別です。でも、文化祭という限られた時間の中で、ただ笑いを狙うためだけの安易な女装は、劇の質を下げるだけでなく、生徒たちの感受性にも影響すると私は考えています。

 

2. 「劇と無関係なダンス」はNG

 

劇の最後に全員で踊る、というのは確かに盛り上がる演出ですよね。特に女の子は「絶対やりたい!」と声を上げることが多いです。

でも、ここに落とし穴があるんです。

ダンスの振り付けを考え、全員が覚えるためには、想像以上に膨大な時間が必要です。その結果、肝心の演技やセリフの練習がおろそかになってしまうことが少なくありません。

劇のゴールは、観客に物語を伝え、感動させることです。ダンスがメインになり、肝心の劇が中途半端になってしまっては、せっかくの努力がもったいないですよね。

だからこそ、私は生徒たちにこう伝えています。 「ダンスの練習に費やす時間があるなら、もう一度台本を読み込み、それぞれの役が持つ感情を表現する練習に集中しよう」と。

劇のクオリティを最優先にすることで、生徒一人ひとりが役者として成長し、観客により深く伝わる、記憶に残る劇が完成すると信じています。


文化祭の劇は、単なる発表会ではありません。一つの目標に向かってクラス全員で協力し、失敗や成功を経験する貴重な学びの場です。

「やらないこと」を決めるのは、時に勇気がいります。でも、その決断こそが、生徒たちが本当に輝くための道になると、私は信じています。

皆さんのクラスの劇は、どんな作品になりそうですか? ぜひ、コメントで教えてくださいね。

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