仕事がつらい。毎日会社に行くのが憂鬱。夜寝ると「明日も仕事に行かなきゃいけない」と考えるだけで、涙が出そうになる。
そんな日々を過ごし、私はついに仕事へ向かう電車に乗れなくなりました。
これは、実際に適応障害と診断された私の話です。
「みんなが普通にできていることが、なぜ自分にはできないんだろう…」
そんなふうに自分を責め続けた結果、心と体は限界を迎えていました。
でも、今は元気に仕事に行っています。
あの地獄のような日々からどうやって抜け出したのか。私が実践した3つのことをお伝えします。
1. 太陽を浴びる。とにかく外に出る
仕事に行けなくなり、私がまず陥ったのは「家に引きこもる」ことでした。
布団から出られず、シャワーを浴びるのも億劫で、カーテンを閉め切った暗い部屋でただ時間が過ぎるのを待っていました。
だんだん気力もなくなって、本当に自分がダメな人間のように思えました。
「このままでは本当に壊れてしまう」
そう感じた私は、とりあえず外に出ることにしました。
目的もなく、ただ近所を散歩する。
「会社をサボって何をしているんだろう…」と罪悪感に苛まれることもありましたが、とにかく太陽の光を浴びることを意識しました。
太陽の光には、**心を安定させる「セロトニン」**というホルモンの分泌を促す効果があるそうです。科学的な根拠はさておき、散歩から帰る頃には、ほんの少しだけ気持ちが晴れているのを感じました。
「会社に行かなきゃ」という焦りから少しだけ解放された、初めての瞬間でした。
2. 転職活動をして、自己肯定感を取り戻す
「今の会社にはもういられないかもしれない」
そう思った私は、転職活動を始めました。
適応障害になると、自己肯定感が底辺まで落ちてしまいます。「自分はどこに行っても通用しないのでは」と不安でいっぱいになります。
しかし、転職エージェントに相談してみたところ、意外な言葉をもらいました。
これまでの経験やスキルを客観的に見てもらい、「あなたの経験はこんな分野で活かせますよ」「こんな強みがありますね」と前向きな話をしてくれたのです。
もちろん、エージェントは仕事を紹介するのが仕事ですが、それでも「自分は何もできない人間じゃないんだ」と思えたことで、少しずつ自信を取り戻すことができました。
転職活動は、自分の価値を再確認するための手段でもあります。
3. その会社が世界のすべてではない
今いる会社にとって、あなたはどんな存在ですか?
エース社員? 窓際社員?
どんな立場であれ、一つだけ忘れてはいけないことがあります。
会社にとって、私たちは代わりがきく存在だということです。
辛い思いをしてまで、たった一つの会社のために自分をすり減らす必要はありません。
会社はあなたの人生の一部であって、すべてではありません。
自分以上に自分のことを大切にできる存在はいません。
つらい時は逃げてもいい。自分を守れるのは自分だけ
会社に行きたくないという気持ちを放置すると、どんどん心は病んでいきます。
私は幸い、まだ「何かをしよう」という気力が残っている状態で病院に行くことができました。
しかし、心が完全に燃え尽きてしまうと、社会復帰はかなり難しくなります。
「一度沸騰したゆでたまごは、二度と生卵には戻らない」
私のカウンセラーがくれた言葉です。
心が沸騰してしまいそうだなと思ったら、思い切って休んでください。逃げてください。
あなたの人生を守れるのは、あなただけです。
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