「歴史の勉強はお好きですか?」
「大好きです。社会科教員ですから!」
とまあ、スラムダンクの名シーンですが、社会の先生あるあるだとは思うのですが
歴史(社会)の教科好き
って人多くないですか?得意な人は授業受けても楽しいけど、苦手な人は社会の先生が何を言ってるか分からない。ってこと大いにあると思います。
暗記やから〜と言っても、過去に出たものを前提に話すことは多い教科ですので、その辺もカバーが必要ですね。
というわけでこの記事では社会の先生であるこの私が社会の何が楽しいかを話していきたいと思います。
①壊す歴史
②創る歴史
③歴史は常にスクラップ&ビルド
① 壊す歴史
壊す歴史とは何か。これは既存のシステムを破壊している時代を指します。
日本の歴史で言えば源平合戦や戦国時代、幕末などの時代です。
この時代はとても人気のある時代です。
源頼朝、平清盛、織田信長、豊臣秀吉、坂本龍馬、西郷隆盛
など知らない人の方が少ない歴史上の人物がたくさん出てきますね。
これらの時代の共通点は
壊す時代
ということです。
源平合戦であれば、貴族や天皇中心から武士の時代への移行期間でした。
戦国時代であれば、全国バラバラの中から強いものが天下を統一する
幕末は江戸幕府を倒して、西洋に対抗できる国を作る。
そのための破壊の時代でした。
この壊すという行為は既存の政権からすれば反乱になるわけで、名前の残る人々は皆命をかけて、時代を変えようとしていました。
その命を懸ける姿勢が人々の共感を呼び、魅力的に映るのでしょう。
また、戦いも多いので現代ではゲームを中心に創作物の主人公にしやすいのも認知されやすい理由かもしれませんね。
② 創る歴史
創る歴史とは何か。これは先程の壊す歴史の後にできるものです。新しいシステムを作る時代のことを指します。
大化の改新、鎌倉幕府の樹立、明治維新などがその代表例になります。
作った人の名前は分かるとは思うのですが、何をしたかという部分について覚えるのに苦労した人はたくさんいると思います。
ただここでの覚えるべきポイントは
創る人たちが何を目的にしたか
という点です。
大化の改新でいえば
豪族たちの連合政権から天皇中心の政権へ
中大兄王子や中臣鎌足は
なぜ、豪族たちの連合政権を倒して、天皇中心にしたかったのか?
鎌倉幕府でいえば
貴族たちの政治から武士の政治へ
源頼朝はなぜ貴族の政治をやめて、武士の政治にしたかったのか
明治維新でいえば
鎖国体制から開国、近代化へ
坂本龍馬や西郷隆盛はなぜ開国して近代化したかったのか
と古い体制から新しい体制に変化していますが、歴史を動かした彼らには変えたい理由があったと思いませんか?
なぜ?彼らは新しいシステムを作りたかったのでしょうか。そこを理解すると歴史を理解するのは早くなると思います。
③歴史は常にスクラップ&ビルド
スクラップ&ビルドの意味は分かりますか?
このように書かれておりました。
古いものを壊す(scrap)そして作る(build)を掛け合わせた造語ですね。
歴史とは常にスクラップ&ビルドを繰り返して成立してきました。
古代オリエントの世界などは最も分かりやすいかもしれません。
まず、シュメール人が現れ、その後にアッカド人、ヒッタイト、カッシート。それを滅ぼす海の民が次々に現れました。
常に新しい存在が先民族を倒すなどして、権力を握る。
これが常に行われているのが、歴史です。
なので、歴史を勉強する上でポイントにするべきなのが
この転換点です。
そして、変わるということは
前後で政治のシステムが変わるということです。
前の政権に納得しているならば、命をかけて壊す必要は無いですよね?
なので、前の政権と新しい政権は逆のシステムになる。というのが原則であると抑えていくと勉強もしやすいのでは無いでしょうか。
下の記事でも書きましたが、歴史は「なぜ?」を常に意識することが勉強する上で大切です。
ぜひこちらの記事も参照してください。
https://dogshistory12345.com/%e7%a4%be%e4%bc%9a%e7%a7%91%e3%81%a3%e3%81%a6%e6%9a%97%e8%a8%98%e3%81%aa%e3%81%ae%ef%bc%9f%e3%81%84%e3%81%84%e3%81%88%e9%81%95%e3%81%84%e3%81%be%e3%81%99/
こちらの記事もぜひ
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