「自分だけの個性を見つけたい」「誰もやってないような、新しいことに挑戦したい」
誰もがそう思っていますよね。
SNSやテレビを見れば、キラキラした才能を持つ人たちがオリジナルな作品を生み出し、成功している。そんな姿を見ると、「自分には特別な才能なんてない…」「真似したって、二番煎じだ」と、なんだか自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみませんか?
私たちはいつから、「真似」をネガティブに捉えるようになったのでしょう?
なぜ「真似」は悪者になったのか?
昔から、「学ぶ」の語源は「真似ぶ」だと言われています。子どもが親の言葉や行動を真似て育つように、人は模倣することで知識やスキルを身につけてきました。これは、人類の歴史においても変わらない、ごく自然な学習法です。
しかし、時代は変わりました。
著作権や知的財産権の概念が広まったこと、そして**「個性」や「独創性」が何よりも尊ばれるようになったこと**が、真似に対する風潮を大きく変えました。
真似は「パクリ」「個性のなさ」と見なされ、あたかも恥ずかしいことのように思われるようになってしまったのです。
だけど、真似なくして成長はない
私たちは、多くの先人たちが積み上げてきた知恵や技術の上に立っています。
もしも、すべての人が「オリジナル」にこだわり、誰の真似もせずにゼロから何かを始めなければならなかったとしたら? 私たちは今、スマホを使うことも、快適な家に住むこともできていなかったかもしれません。
模倣は、先人が試行錯誤して見つけた素晴らしい方法を、一番効率よく学ぶための最高のツールなんです。
成功への道:100人の真似をして「オリジナル」を見つける
ただ、何も考えずに誰か一人をそっくりそのまま真似しても、それは単なるコピーに過ぎません。
ここで大切なのが、**「100人から真似をする」**という考え方です。
例えば、あなたがブログを始めたいとしましょう。
Aさんの記事構成、Bさんの魅力的なタイトル、Cさんの文章のテンポ、Dさんのユーモア……。自分が「いいな!」と感じる部分を、100人、いえ、できるだけたくさんの人から真似てみてください。
そうして集めた100個の「いいところ」を、あなたの中で組み合わせていくのです。
この組み合わせこそが、あなたの個性を引き出します。無意識のうちに、あなたが心地よいと感じる構成や、あなただからこそ書ける文章が生まれていくはずです。
これが、誰にも真似できない、本物の**「オリジナル」**です。
真似の先にある「あなただけの個性」を育てよう
まずは、たくさんの「いいな」を見つけて、素直に真似してみましょう。
真似することは恥ずかしいことではありません。むしろ、自分らしい「オリジナル」を見つけるための、確実な一歩です。
焦らず、楽しみながら、あなただけの個性を育てていきましょう。
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